第3話|休日もおシゴトです
彼はおそらく、いわゆるサラリーマンの中でも、かなり忙しく働いているほうだと思いますが、その休日は、はっきり言って休みではない。
実際、お日様の出ている時間に休んでいる夫を、見たことがありません。何をやっているかというと...

水やりは、2足歩行の開始と共に始めています。
水やり(軽く3時間かかる)
植え替え(成長した植物を大きな鉢に移す)
実生(種をまくこと)
土づくり(いろんな土や砂を配合したものを作り置きしておくのです)
花が咲いたら写真撮影(夜咲きのものは深夜)
交配(人間が交配してやらないと実がならないのです)
薬撒き(すぐにけったいな病気にかかるのです。根腐れとか粉ジラミがわくとかカビがわくとか)
などなどなどなど、で、朝から晩までオール野良仕事。
わたしは家の中で子供たちの面倒をみながら掃除したりオウムや犬の世話をしていて、網戸越しに彼の様子をいつも確認しています。「みおりー、ちょっとたすけてくれえーっっっ」と悲鳴が聞こえると飛んでいき、水やりのホースに引っかかって倒れた鉢を救出したり、「花が綺麗だよー」と呼ばれ「そこで鉢もって。はい、チーズ」と写真を撮られたり(無論、花が主役)、「今日はこいつを植え替えるから一緒に持ってくれ。」と、巨大でクソ重い鉢をふたりでウウウっっっと持ち上げ温室の外にひいこら運んだりしていました。
言ってみれば、植物の世話係の世話係です。彼を仲介に、膨大な数の植物と接する日々。
にいに(現在6歳)は、そんなパパのやっていることがうらやましくて、一緒に種をまいたり、雑草を抜いたり、「ぱきぽでぃうむ、ぶれびかうれ」などというまじないみたいな学名も必死で覚えたり。外国から取り寄せたという超ウルトラ貴重な種子(見てくれはケシ粒大の種が耳掻き1杯くらい)をウッカリ鼻息で飛ばしてどやされたりしながら、それでも腰巾着になっています。

この花、腐った肉のにおいがします。ハエを集めるんだって。 うっぷ・・・写真で見ても臭そう。
ぽちん(現在2歳)はまだ小さいから、鉢の中のじゃりをおままごとに使うくらいかな。
毎年春になると、サボテンたちがいっせいに花を咲かせ、温室は色とりどりのお花畑になり、冬になると、外では越冬できない植物達が部屋の中にわらわら取り込まれてリビングは人間サマのいる場所がなくなります。そんな、一種独特の四季の移ろいを感じる我が家、でしたが。

春は、こういうお花がいっぱい咲きます。悪くないでしょ。
このブログについて平日は多忙なサラリーマン、だが休みとなると植物栽培マニアと化す夫。膨大な数の珍植物が自宅からあふれ置き場所に困り果てた挙げ句、夫婦の選ぶ道は「田舎で地主になる!」。植物と人間にとって理想の土地を探し求めることに決して妥協しない彼らの「とんでもない紆余曲折」を、赤裸々に綴ったブログ。
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著者紹介Miori
子供や夫や動物を育てるのが趣味。カフェの窓際でのんびり読書する時間と、家でのんびり造顔マッサージする時間が持てれば幸せ。と、ささやかに都心のインドア生活を楽しんできた主婦が、突如「田舎の土地をゲット」するために髪を振り乱して奔走しはじめる。結婚相手によって、人生が激変することを実感中・・・

