2010.2.16

 

変わりゆく地形

馬場正尊
 

最近、気になることがある。
付近の海岸線の地形が変わりつつあるのだ。

これは近くの砂浜だが、削られる砂を護岸している。
僕が住み始めてからも、満ち潮のときの水位がはっきり上がっているのがわかる。
すなわちそれは、地形が削り取られているわけだ。
ちょっと前まではボードを抱えて降りて行くことができたビーチに海水が来て、
直接護岸のコンクリートと海が接してしまった場所がいくつもある。
そうなってしまうと、コンクリートに打ちつけられてしまう恐れがあるので、
サーフィンはしにくいし、コンクリートに海藻が付いて滑って近寄れない。

こんな現象が、どこもかしこでも起こっている。

地元育ちのおじさんに話を聞くと、
20年くらい前までは遠浅で、50m先まで砂浜だったという。
おそろしい勢いで地形が変わっているのがよくわかる。

ばかみたいに護岸工事をし、
それで砂がなくなり、その砂をとどめるためにまた護岸工事をする。
その繰り返し。そして砂浜が失われて行く。

ううーん、どうすりゃいいんだ。
こうやって日本は多くの砂浜を失っていったんだろう。
海の近くで定点観測するようになって気がついたことだ。

このブログについて
 

東京R不動産のディレクターでもある馬場正尊が、ふとしたきっかけから房総に土地を買い、家を建て、生活を始めるまでのストーリー。資金調達から家の設計、周辺の環境や人々との交流、サーフィンの上達? まで。彼の人生は些細な気づきから、大きくそれていくことになる。馬場家の東京都心と房総海辺の二拠点生活はこうして始まった。
房総R不動産トップページへ


著者紹介
 

馬場正尊

カテゴリホーム
コラムカテゴリー
 
特徴 フリーワード
フリーワード検索
関連サービス
 
メールサービス
 
SNS
 
東京R不動産の本
 
公共R不動産のプロジェクトスタディ

公共R不動産の
プロジェクトスタディ

公民連携のしくみとデザイン




公共R不動産のプロジェクトスタディ

CREATIVE LOCAL
エリアリノベーション海外編

衰退の先のクリエイティブな風景




団地のはなし 〜彼女と団地の8つの物語〜

団地のはなし
〜彼女と団地の8つの物語〜

今を時めく女性たちが描く




エリアリノベーション 変化の構造とローカライズ

エリアリノベーション:
変化の構造とローカライズ

新たなエリア形成手法を探る




PUBLIC DESIGN 新しい公共空間のつくりかた

PUBLIC DESIGN
新しい公共空間のつくりかた

資本主義の新しい姿を見つける




[団地を楽しむ教科書] 暮らしと。

[団地を楽しむ教科書]
暮らしと。

求めていた風景がここにあった




全国のR不動産

全国のR不動産:面白く
ローカルに住むためのガイド

住み方も働き方ももっと自由に




RePUBLIC 公共空間のリノベーション

RePUBLIC
公共空間のリノベーション

退屈な空間をわくわくする場所に






toolbox 家を編集するために

家づくりのアイデアカタログ






団地に住もう! 東京R不動産

団地の今と未来を楽しむヒント






だから、僕らはこの働き方を選
んだ 東京R不動産のフリーエー
ジェント・スタイル






都市をリノベーション

再生の鍵となる3つの手法






東京R不動産(文庫版)

物件と人が生み出すストーリー






東京R不動産2
(realtokyoestate)

7年分のエピソードを凝縮






「新しい郊外」の家
(RELAX REAL ESTATE LIBRARY)

房総の海辺で二拠点居住実験






東京R不動産

物件と人が生み出すストーリー






POST‐OFFICE―
ワークスペース改造計画

働き方の既成概念を変える本