第55話|この激広物件は、なに?!
房総の物件、面白いのはけっこうあるけれど、ハートをがっちり掴まれる珠玉の物件というのは
やっぱり、なかなかナイものだな。
そんな疲れを感じ始めたとき、夜中の物件検索(もちろん、まだ毎日実行中)でひとつ、
ひどく興味深い情報を入手したのでした。
「南房総の物件:8700坪。農地部分2900坪。
手入れ不要の古家あり。水道、ガス、電気あり。今どき稀少の良質物件」
なにこれ・・・異様に広くない?!しかも、使える家までついているって!
でも、「農地」が入っているぞ。農地は農地法が絡むから、一般人は買えないのでは?
すごい物件みたいだけれど、わからないことだらけでイマイチぴんときません。
慌てて問い合わせフォームに
「平坦地はどれくらいありますか?農地の売買はできるのですか?」
と記入し、送信してみると、
「平坦地は2500坪以上あります。農地は、物件に居住していただければ取得できます」
という返信があったのです。これを見た夫は、大きな目をさらにくわっと開けて叫びました。
「おお!・・・激広じゃないか?!しかもこの価格なら、現実的な線だ。
とりあえず見に行く価値はあるよなあ!」
「でもさあ、売れ残っているあたり、怪しくない? 農地の取得っていうのも気になるし。
しかもうちからだと、かっなり遠いよ。‘南房総市’ってことは、びゅーんと下って房総半島の南端じゃない?!」
「まあでもさ、見るだけ見てみようよ。百聞は一見にしかずと昔から云うじゃあないか。
何しろ、8700坪だぜ!インフラ完備だぜ!」
お金に目が眩むヒトはよくいますが、夫の場合は「広さ」や「インフラ」に目が眩むらしい・・・
まあいい。確かに、その場に行けば答えは見つかるはずです。
早速この不動産屋さんとアポをとり、いざ現地へと向かったのは、翌々日の早朝のことでした。
・・・この朝が、いけなかった。
