第54話|ぶったまげた土地
ちなみに、ドーナッツの土地をはじめて見た日にもうひとつまわった物件も、ぶったまげ物件でした。
「次のところも、夢がありますよ♪」
と、富津の海岸にどんどん車を走らせていき、まさに海っぺりというところで停まって、
広い広い海岸の真ん中に立ったEさん。
「ここ、ぜーんぶ、お売りできます。これこそ、プライベートビーチですよ。
全部で8000坪。数百坪に分けてでもお売りできますよ。どうです?ステキでしょう。」
ひえ〜。これはスゴイ。
土地を買う目的が「そろそろ別荘なんかが欲しいと思って〜」なんていう優雅なものであったら
考慮の余地があったかもしれませんが、とにもかくにもビニルハウスでの植物栽培を考えにゃならんわけで
塩害風害がある土地はどうひっくりかえっても、NG。
わたしたちが買うのは無理ですが、確かに、夢はあるわな。
残念ながら丁寧にお断りしましたが、「いいんですいいんです、きちんと目的にかなった土地がみつかるよう
わたしもできるかぎりのお手伝いをしますからねー。」と爽やかに応じるEさん。
ありがたいなあ、まだこのヒトから出る物件を頼れそうだな、と思いつつも
いったい何でEさんは、この広大なビーチを、わたしたちに紹介したんだろう???
ついでにもうひとつ、日を改めてEさんに紹介してもらった物件で印象的だったのは
東京湾観音への参道途中にある土地。
これは、ミニ宅地開発される直前の高台風の土地で、遙かかなたに海がキラキラと見えたりして
それなりに雰囲気はあり、土地の雰囲気も把握しやすく、現実的な物件だったと思います。
特に悪条件はなかったのですが・・・気分的な問題で、どうしても買うに至りませんでした。
なぜって、やっぱり、「東京湾観音参道」の途中っていうのが、何となくひっかかったからです。
ご存じですか?東京湾観音。
地上56mの大きな大きな白い観音様で、世界平和祈願のために建てられたそうな。
その観音様の胸のところに、かつては「のぞき窓」があけられていて、
ここから飛び降りるヒトがいたとか、いないとか。
屈指の ‘心霊スポット’だと 言われているとか、いないとか。
・・・どうです?
やっぱり、わたしたちじゃなくても、ちょっと躊躇しますよね。
一応見てみよう、ということで参道の終着点まで車を走らせてみたら、ほんとうに大きくて白い東京湾観音が
すっくと立っておられました。
「なんちゅうかこう、この観音様の足もとにビニルハウスをたてるっていうのは、ちょっとまあ、
そぐわないというか・・・」
夫はぼそぼそそんなことを言い、かなりドライなわたしでさえそりゃもっともな感想だなと思いました。
とはいえ、そんな妙な感情さえ持たなければ、かなりいい場所だったと断言できます。
日当たりがいい平坦地で、緑深い閑静なところ。ステキなセカンドハウスが建てられたかもしれません。
一度は「参道の途中だっていいじゃん!観音様だもの、逆に守ってもらえるわよ」と強気になって、
家はここに建ててビニルハウスはこのへんかな、なんて取り組みかかったりもしました。
でも、その検討の半ばに、わたしたちの心がぐうっと傾く土地と、遭遇ことになったんです。
まさにそれは、「運命の出逢い」と言ってもいい。
神は迷えるわたしたちを、見放さなかったのです。

コメント
はじめまして!毎回すごく面白いです^^
今後も進展楽しみにしております!
投稿者: kazu | 2007年11月06日 10:50
KAZUさん、コメントありがとうございます!さくさくっと土地が手に入ればいいのですが・・・なかなかそうも行かず・涙。でも面白がっていただけるとずいぶん報われます〜。これからもよろしくお願いします!
投稿者: Miori | 2007年11月06日 20:12
いよいよ登場ですか?
楽しみだー!
でも、海辺の土地って憧れます・・・。
実際は色々と問題ありそうですケド。
投稿者: うに | 2007年11月06日 20:32
うにさん、いつもありがとうございます!
そうですよね、海辺ほど夢のある土地はないよね〜と思います。仮にそれが1年のうち1ヶ月だけの幸せであるとしても。
植物には塩害は絶対NGだそうなのでわたしたちには無理でしたが、うにさんはぜひ海辺のセカンドハウス取得にトライしてみてください!(って、うにさんにわたしの夢をのせたりして・・・)
投稿者: Miori | 2007年11月06日 22:10