第23話|苦手ながらも見事、値引き成立
不動産屋の友人からは、こんな助言がありました。以下。
・その土地に執着するな。執着していることが分かると、足下をみられて高値をふっかけられる。
・値下げ交渉は、「折り合わなければ、べつに買わなくてもいいんだぜ」という位、強気で迫れ。
・これでぎりぎりだろう、と思ったところで、さらにぼん!とたたく。最低価格を向こうが告げてくるまで。
・100万稼ぐ苦労を考えれば、100万値切る労を惜しむな。
そういうのが異様に苦手なのに、値引き交渉の実務担当はわたし。これがしんどかった。

早朝ドライブのたびにドライブスルーで朝マック。
にいにとパパはかならずチョコシェイクをオーダー。
「主人はああ言ってますが、うちは土地買うのは難しいくらいお金ないんですよ、本当に。
ああ、もう、こんなに予算割れしてしまったら、生きてゆけない・・・おねがいします・・・」
と、泣き言を言ってみたり(あながちウソでもない)、
「こんなに条件が悪いのに、いくらなんでもこの値段は、厳しいでしょ?!だって土地を買ってからも、これこれこんなに整備にお金がかかるんですよ。ありえないでしょう。そんなんじゃ誰もこの土地買いませんよ。」
とコワ目に責めてみたり。(女がこういうこと言うとヒステリックに聞こえるから、すごく嫌なんだけど。)
はあ。どっと疲れます。Kさんとこういう電話をした後の疲労感や苦々しさは、いまでもはっきり覚えています。タイトな交渉ほど楽しい、くらいのキャパのあるヒトもいるでしょうに。わたしはまるでダメ。言い過ぎて買えなくなったらどうしよう!とか、とんでもないケチ野郎と思われたに違いない、と変に気をもんでしまって。
交渉電話の報告をしながら愚痴をいうわたしに「だからおまえは、お嬢様なんだよ。」と夫はあきれていましたが何といわれようと、わたしは交渉ごとはとっても苦手なのです。お金がなくてもしたくない。そんな苦労をするくらいなら「はいはい、じゃあその額でよろしくおねがいします」と話をまとめる方をとってしまう。
でもやっぱり、それじゃあだめですよね・・・家政を担う身としては。けっこう頑張ってはいるんですが。
おっと。話がわき道にそれました。で、どうなったかというと、頑張った甲斐あって、がんばってかなりイイ線までおべんきょうしてもらえたのです。そこでさらに、友人の助言通り「いやいや、これはガレージを壊す代金も含め、じゃないと厳しいです。」とダメもとの交渉をし、内心では(もう、この次の電話で「それは無理」といわれたら手を打とう。)と思っていたら、次の日こんな電話がかかってきたんです。
その内容は次回。
