第7話|セカンドハウス?
「ねえ、どう思った?今のとこ。」
「スペック的には問題ないけど・・・イメージわかないよな。」
わたしも、ぜんぜんイメージがわきませんでした。ビニルハウスのことばっかり考えてましたが、いざ実際に「色気ゼロ」の土地に遭遇すると、あれ?こんなところが欲しかったンだっけ?と立ち止まってしまったんです。

未踏の地への植物探訪が、わたしたちの家族旅行。うん、悪くない。
・・・でも、リゾートにも行きたいな♪
夫が植え替えをしている隣で子供たちが走り回り、遊んだり手伝ったりしている情景は
周囲の環境があってこそ成立するわけで、いっくら近場でビニルハウス建てられるってったって、駐車場のウラじゃねえだろ。ということに、愚かにも、その時初めて気づきました。
「それにさあ、ここに植物のお世話しにくるんなら、わたしも子供も待ってる時の居場所がないし・・・週末ひとりで通ってくれるの?」
と彼にぼそっと聞くと、
「おまえ冷たいなあ!家族なんだから一緒に来てよ。」と言われ、もうひとつハッとしました。
野天で何時間も待ってるなんて、絶対に無理。そのへんで時間つぶすっていっても、毎週末なんてしんどすぎる。冬は車の中で暖とるのか?夏はカンカン照りだぞ。しかも、おしっこはどうするんだ?うんちはノグソ?
ありえないっしょーっ!
夫への愛情うんぬんではなく、金魚のフンには金魚のフンなりの居心地が必要なのです。
そうか、遠くにビニルハウスを建ててそこについて行くなら、ヒトの休む小屋みたいなものが必要だ。お水が出て屋根があって、雨宿りや避寒避暑になるところ。
わたしは彼の野良仕事をちょろっと手伝ったりしながら、麦茶いれたり、本読んだり、お昼食べたりして。
ん?お昼ごはん?やっぱ台所あったほうがいいなあ。こどもたちとお素麺つくったりして。お風呂も?そりゃあったほうが断然いいわ。泥落として疲れも落として帰りたいもん。
帰る?帰らなきゃだめ?帰らなくていいほうが、楽だぞ?。ゆっくり晩ご飯たべてから、花火やったりしちゃって、おコタとか入ってみかんたべて(季節感ぐちゃぐちゃ)、4人でさあ、お布団並べてさあ、おやすみって寝るの・・・幸せそう。
これってでも・・・いわゆる別荘?週末に暮らすところなんだから、セカンドハウスってこと?
