第6話|そうだ、遠くに借りよう
「第3京浜でアクセスできるところだったら、世話しに行けるんじゃない?」
思い返せば、わたしたちが今に至る「土地探し」を始めるきっかけとなったのは、この時でした。近場が無理なら、ちょっと遠くても車で行けるところに土地を借りて、ビニルハウスを建てよう。と、思い至ったのです。でもこのときはまだ、「ビニルハウスを建てる分だけの土地を借りよう。」としか思っていませんでした。

今では・・・この鉢だけ。
まずは身内から攻めるべし。ということになり、知り合いで第3京浜沿いに土地を持っているヒトを探し始めました。すると、唐突に一人、みつかったのです。
「実家が多摩川のむこうに土地を持っているので、よかったら空き地を見てみます?」と言ってくれた奇特なヒトが。夫の母の知り合いの女性です。(ちなみに、夫の母とは同居していて、彼女はいわゆるガーデニングが趣味。「庭中にあの子の妙なとげとげの植物がのさばってるから、わたしが花を植える場所がないのよ」といつも憤慨しているので、植物の引っ越しには非常に協力的なのです。)
やった!それじゃ早速行ってみましょう、と足取りも軽く車に乗り込み、勇んで向かった先は都筑のインターから車で15分くらいの、のんびりとした郊外。こんなにうちからすぐのところにも、のどかな場所があったのね?、と感激しました。土地を紹介してくれた彼女の家で四方山話をしたあとすぐ、件の土地を見せてもらうことに。
「ここです。」案内された場所は・・・話には聞いていましたが、本当に、駐車場。

10台くらい車がとまっているうしろに、だいたい40坪くらいの、空き地がありました。土間コンが打ってあり、左右は資材置場。周囲に高い建物はなく、日当たり良好、広さも充分、水道も使わせてもらえる、というすばらしい条件を目の前にしているにもかかわらず・・・1ミリも心の躍らないわたしたち。
「ありがとうございます。検討させていただきます」と丁寧にお礼を言って、退散しました。
