まちのねずみといなかのねずみ

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まちのねずみといなかのねずみ

まちのねずみが、いなかのねずみのうちに あそびにきました。
「あーつかれた。なにか食べるもの あるかい?」
まちのねずみは言いました。
「もちろんあるよ。たくさん食べてね。」
いなかのねずみは、朝つんできた いばらいちごや、だいじにとっておいた木の実をだしました。
「きみ、こんなかたいものを食べているのかい?こんなものをかじったら歯がおれちまうよ・・・。
ところで、このへんで なにか いいところはあるのかい?」
「うん。すばらしいところが あるんだ。あとであんないするね。」
いなかのねずみは、おかのうえに まちのねずみを つれていきました。
そこからは ひろい海と、きれいな あさひが見えました。
「どう? すばらしいでしょう!」
「・・・・・・・・・・。 まぶしい だけじゃないか! ぼくには たいくつだなあ〜。」
おおきな あくびをして、まちのねずみは言いました。

「ゆっくり やすんでね。」
夜になり、葉っぱのふとんに もぐりながら まちのねずみは言いました。
「こんな 葉っぱのふとんじゃ ねむれない・・。
 こんな まっくらじゃ ねむれない・・・。
 こんな しずかじゃ ねむれない・・・・。」
とうとう、まちのねずみは ねむれませんでした。

よく朝、まちのねずみは言いました。
「ぼくの うちへ、あそびにこないか? まちはすてきだぜ。ごちそうはいっぱいあるし、
まちには わくわくすることが いっぱいさ。 まちへ行こう!おれのすんでるまちを見せてやるよ!」
いなかのねずみは、うら山よりとおくへ行ったことがありません。
すこし しんぱいでしたが、まちへ行ってみることにしました。

まちへつくと、にんげんたちが いそがしそうに歩いています。
その足もとを、まちのねずみはじょうずに すりぬけて行きます。
「うわっ! たすけて〜っ!」
いなかのねずみは 大きなくつに ふみつぶされそうになりました。
「もたもたするな!」
いらいらしながら まちのねずみは言いました。
「もうすぐだ。いそげ!このげすいどうを たどって行くと おれさまのうちさ! ごちそうがまってるぜ!」

2ひきはかべのあなから、にんげんのだいどころをのぞきました。
「どうだい、おれのうちは?! これが食べものってものさ!」
まちのねずみは いばって言いました。
2ひきはテーブルにかけのぼり ごちそうを食べはじめました。
そこへ、
パタパタパタッとスリッパの音がきこえてきました。
「はやく、テーブルのしたに かくれろ!」
まちのねずみがさけびました。

にんげんが行ってしまうと、ふたたびねずみたちはテーブルのうえにのぼりました。
そこへ、「ニャーーーゴ!!」 こんどは黒ねこです。
「やばい!くわれちまうぞ!!」
「たすけてーーーーーー!」
やっとのおもいで、2ひきはかべのあなに にげこみました。
「もう、だめだ。ぼくはいなかへかえるよ。」
「いくじがないやつだなあ。これから夜のまちにくりだそうっていうのに・・・。」
まちのねずみは、あきれて言いました。

よく朝、おひさまを いっぱいあびながら、いなかのねずみは言いました。
「ああ、やっぱりぼくは いなかがいいな。びくびくしながら ごちそうを食べるより
 のんびり 木の実を食べるほうが ぼくは すきさ!」
(イソップ童話より)


「いなかのねずみ」が住む「いなか」とは。
この童話を読むたびに、僕はいつも房総を想像してしまうのです。
子年から今年は丑年。
せかせかした時代から、我々も牛歩のように、のんびり行きたいものです。

本年も宜しくお願い申し上げます。

株式会社バンブリック

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このブログについて

今、房総での旬は?波は、山は、食べ物は、物件は。房総R不動産スタッフの周りで起こった出来事やアツいスポットなど、房総の日々をお伝えします。

株式会社バンブリック

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著者紹介

佐々木 真
株式会社バンブリック代表取締役
長生郡一宮町在住。
都内デベロッパー勤務中に、房総の波と人、スローな空気に惹かれ、7年前に移住。